【一気読み】大人もハマる！完結済みSF漫画おすすめ10選

SF漫画は、現実世界ではありえない設定や展開を楽しむことができる、魅力的なジャンルです。しかし、長編連載が多く、完結まで時間がかかる作品も多いのが難点。そこで今回は、大人もハマる完結済みのSF漫画を10作品厳選しました。近未来SFからタイムトラベルSF、ディストピアSFまで、幅広いテーマの作品を紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

近未来SF
- サイバーパンク
タイムトラベルSF
- 歴史改変SF
パラレルワールドSF
- 並行世界を行き来する
まとめ

近未来SF

科学技術が高度に発展した未来社会を描いた近未来SF。そこでは、人工知能、サイバー空間、遺伝子操作など、現代社会の延長線上にある技術が、私たちの想像を超える形で実現しています。今回は、そんな近未来SFの中でも、特に人間の在り方や社会構造を深く問いかける、奥深い作品をご紹介します。

サイバーパンク

攻殻機動隊

士郎正宗による、電脳化が進む近未来社会を描いたSF漫画の金字塔です。主人公・草薙素子は、公安9課のリーダーとして、サイバーテロや電脳犯罪に立ち向かいます。彼女は、卓越した身体能力と電脳技術を駆使し、難事件を解決へと導いていきます。

物語の舞台は、2029年の日本。高度な電脳技術が普及し、多くの人々が脳に電脳端末を埋め込み、サイバー空間と現実世界を自由に行き来できるようになっています。しかし、その一方で、電脳犯罪やテロリズムも増加し、社会は新たな脅威にさらされています。公安9課は、そんな社会の治安を守るために設立された、精鋭部隊です。

攻殻機動隊の魅力

哲学的なテーマ
電脳化が進む社会において、人間とは何か、意識とは何か、といった哲学的なテーマを深く掘り下げています。
魅力的なキャラクター
草薙素子を筆頭に、個性豊かな公安9課のメンバーたちが物語を彩ります。
サイバーパンクな世界観
サイバー空間と現実世界が融合した、独特な世界観が魅力です。
アクションシーン
草薙素子の華麗なアクションシーンは、読者を興奮させます。

攻殻機動隊の世界

攻殻機動隊の世界では、電脳技術の発展により、人間の身体能力は飛躍的に向上しています。義体化技術によって、身体の一部、あるいは全身を機械に置き換えることも可能になっています。そのため、草薙素子のようなサイボーグエージェントが活躍する場も増えています。

しかし、電脳技術の発展は、新たな問題も生み出しています。電脳犯罪やハッキングが横行し、人間の記憶や人格までもが改ざんされる事件も発生しています。公安9課は、そんな電脳犯罪に立ち向かい、社会の秩序を守っています。

攻殻機動隊が問いかけるもの

攻殻機動隊は、単なるSFアクション漫画ではありません。電脳化が進む社会において、人間とは何か、意識とは何か、といった根源的な問いを投げかけています。読者は、物語を読み進める中で、自分自身についても深く考えさせられるでしょう。

AKIRA

大友克洋による、1982年から1990年にかけて連載されたSF漫画です。2019年の「ネオ東京」を舞台に、超能力を持った少年たちの戦いを描いています。

物語は、暴走族の少年・金田と、謎の少年・鉄雄を中心に展開されます。鉄雄は、ある事件をきっかけに、強力な超能力に目覚めます。彼の力は、やがて都市を破壊するほどの脅威へと成長していきます。金田は、仲間たちと共に、鉄雄を止めようとしますが…。

AKIRAの魅力

緻密な作画
大友克洋氏の緻密な作画は、圧倒的な迫力とリアリティを生み出しています。
壮大なスケール
都市破壊、超能力バトル、そして人類の未来を描いた、壮大なスケールの物語です。
衝撃的な展開
予想を裏切る衝撃的な展開の連続に、読者はページをめくる手が止まりません。
社会への警鐘
AKIRAは、科学技術の進歩に対する警鐘、そして社会の歪みを鋭く描いています。

AKIRAの世界

AKIRAの世界では、第三次世界大戦後の荒廃から復興した「ネオ東京」が舞台となっています。しかし、都市は、政治腐敗や貧富の格差、そして若者たちの不満など、様々な問題を抱えています。

そんな中、超能力を持った少年たちが現れます。彼らの力は、社会に混乱と破壊をもたらします。AKIRAは、そんな混沌とした世界の中で、人間の欲望や狂気を描き出しています。

AKIRAが後世に与えた影響

AKIRAは、国内外で高い評価を受け、多くのクリエイターに影響を与えました。その緻密な作画、壮大なスケール、そして社会的なメッセージは、今もなお色褪せることはありません。

タイムトラベルSF

時間を超えて過去や未来へ移動するタイムトラベル。それは、人類の長年の夢であり、SF作品においても人気のテーマです。タイムトラベルSFは、過去への干渉がもたらす変化、未来からの訪問者が変える運命、そして時間軸のズレが生み出すパラドックスなど、様々な可能性を秘めています。今回は、そんなタイムトラベルSFの中でも、歴史改変や事件解決といったスリリングな展開が魅力の作品をご紹介します。

歴史改変SF

シュトヘル

伊藤悠による、タイムマシンで過去に戻り、歴史を変えようとする者たちの物語です。舞台は、近未来の日本。主人公の須藤は、歴史研究者である父親が開発したタイムマシン「シュトヘル」に乗り込み、過去へと旅立ちます。

須藤は、過去で様々な出来事に遭遇し、歴史を変えようとする者たちと対峙します。歴史改変によるパラドックス、そして人間の欲望や葛藤が、複雑に絡み合いながら物語は進んでいきます。緻密な設定、重厚なストーリー、そして魅力的なキャラクターたちが、読者をタイムトラベルの世界へと引き込みます。

シュトヘルの魅力

歴史改変
タイムマシンを使って歴史を変えるという、SFの王道テーマを扱っています。主人公は、過去に戻り、歴史上の重要な出来事に介入することで、未来を変えようとします。
パラドックス
歴史改変によって生じる矛盾やパラドックスが、物語に緊張感を与えています。主人公は、自分の行動が未来にどのような影響を与えるのか、常に葛藤を抱えています。
人間の葛藤
歴史を変えようとする者、歴史を守ろうとする者、そして歴史に翻弄される者。様々な立場の人間たちの葛藤が、物語を深くしています。
緻密な設定
タイムマシンの仕組み、歴史のif、そして未来社会の姿など、緻密な設定が物語をリアルにしています。

僕だけがいない街

三部けいによる、主人公がタイムリープ能力を使って、連続誘拐事件の真相を追うミステリーSF漫画です。主人公の藤沼悟は、ある事件をきっかけに、過去に戻る能力「再上映（リバイバル）」に目覚めます。

彼は、18年前の連続誘拐事件の真相を解き明かすため、何度も過去に戻り、事件を阻止しようと奮闘します。過去と現在が交錯するサスペンスフルな展開、そして感動的な結末が、読者の心を掴みます。

僕だけがいない街の魅力

タイムリープ
主人公は、事件が起こる直前にタイムリープし、事件を阻止しようとします。タイムリープを繰り返すことで、少しずつ真相に近づいていく過程がスリリングです。
ミステリー
連続誘拐事件の犯人は誰なのか？主人公は、過去に戻り、事件の真相を探ります。読者は、主人公と共に推理しながら、物語を楽しむことができます。
サスペンス
事件の犯人に命を狙われる主人公。緊迫感あふれるサスペンス展開に、読者はハラハラドキドキさせられます。
感動
主人公の勇気ある行動、そして大切な人を守るための強い想いが、読者に感動を与えます。

タイムトラベルSFの魅力

タイムトラベルSFは、過去や未来へ思いを馳せることができる、魅力的なジャンルです。歴史を変えたい、未来を見てみたい、そんな人間の願望を叶えてくれるのが、タイムトラベルSFです。

今回ご紹介した2作品は、タイムトラベルSFの中でも、特に人間ドラマに焦点を当てた作品です。歴史改変や事件解決といったスリリングな展開だけでなく、登場人物たちの葛藤や成長、そして愛する人を守るための強い想いなどが丁寧に描かれています。ぜひ、これらの作品を読んで、タイムトラベルSFの世界に浸ってみてください。

パラレルワールドSF

もしもあの時、違う選択をしていたら…？誰もが一度は考えたことがある「if」の世界を描いたパラレルワールドSF。そこでは、異なる歴史を歩んだ世界や、もう一人の自分が存在する世界など、無限の可能性が広がっています。今回は、そんなパラレルワールドSFの中でも、特に独創的な世界観と魅力的なキャラクターで読者を惹きつける作品をご紹介します。

並行世界を行き来する

ドラえもん

藤子・F・不二雄による、未来から来たネコ型ロボットと少年の日常を描いた国民的SF漫画です。22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんは、のび太のひ孫であるセワシの依頼で、ダメな小学生・野比のび太を助けるためにやってきました。

ドラえもんは、四次元ポケットから取り出す不思議な道具「ひみつ道具」を使って、のび太の様々な問題を解決しようとします。しかし、その結果はいつも予想外で、騒動を巻き起こすこともしばしば。それでも、ドラえもんとのび太は、友情を深めながら、様々な冒険を繰り広げていきます。

ドラえもんの魅力

夢と希望
ひみつ道具を使った奇想天外なエピソードは、子供たちに夢と希望を与えてくれます。大人になって読み返してみると、子供の頃とは違った視点で楽しむことができます。
友情
ドラえもんとのび太の友情は、時を超えて多くの人々に愛されています。
社会風刺
環境問題、貧富の格差、そして教育問題など、現代社会の問題を風刺するエピソードも含まれています。
科学への興味
ひみつ道具は、科学技術に対する興味関心を刺激してくれます。
温かい人間ドラマ
ドラえもんとのび太、そしてしずかちゃんやジャイアン、スネ夫など、個性豊かなキャラクターたちが織りなす温かい人間ドラマが魅力です。

ドラえもんが描くパラレルワールド

ドラえもんのひみつ道具の中には、「もしもボックス」のように、パラレルワールドを体験できるものもあります。もしもボックスを使うと、現実とは異なる世界を体験することができます。例えば、「もしも自分がお金持ちだったら」「もしも自分が動物だったら」といったifの世界を体験することができます。

ドラえもんは、パラレルワールドを通して、現実世界の大切さ、そして自分自身の在り方について考えさせてくれる作品でもあります。

STEINS;GATE

5pb.によるゲームを原作とした、メールで過去に干渉し、世界線を移動するタイムリープSF漫画です。主人公の岡部倫太郎は、秋葉原を拠点に活動する発明家。彼は、偶然にも過去にメールを送信できる「タイムマシン」を発明してしまいます。

岡部は、仲間たちと共に、過去にメールを送信することで、歴史を変えようと試みます。しかし、その行動は、様々な悲劇を引き起こしてしまいます。岡部は、悲劇を回避するため、そして大切な人たちを守るため、世界線を移動しながら、過去と未来を奔走します。

STEINS;GATEの魅力

緻密な設定
タイムマシン、世界線、そしてタイムパラドックスなど、SF的な設定が緻密に作り込まれています。
魅力的なキャラクター
岡部倫太郎をはじめ、個性豊かなキャラクターたちが物語を盛り上げます。
サスペンス
世界線を移動するたびに、物語は予想外の展開を見せます。読者は、ハラハラドキドキしながら、物語を読み進めることができます。
感動
岡部の苦悩、そして仲間たちとの絆が、読者に感動を与えます。

STEINS;GATEの世界

STEINS;GATEの世界では、「世界線」と呼ばれるパラレルワールドが無数に存在しています。主人公たちは、過去にメールを送信することで、世界線を移動することができます。

しかし、世界線移動には、大きなリスクが伴います。歴史が変わってしまうことで、大切な人が消えてしまったり、世界が崩壊してしまう可能性もあります。主人公たちは、そんなリスクと戦いながら、理想の世界を目指します。

パラレルワールドSFが問いかけるもの

パラレルワールドSFは、私たちに「もしも」の世界を想像させてくれます。もしもあの時、違う選択をしていたら、今とは違う人生を歩んでいたかもしれない。そんな可能性について考えさせてくれるのが、パラレルワールドSFの魅力です。

今回ご紹介した2作品は、パラレルワールドSFの中でも、特に人間ドラマに焦点を当てた作品です。ドラえもんは、友情や家族愛、そして夢と希望を描いています。STEINS;GATEは、主人公の苦悩や葛藤、そして仲間たちとの絆を描いています。ぜひ、これらの作品を読んで、パラレルワールドSFの世界に浸ってみてください。